高村薫さんとクラシック

(講演会の感想なので、ミクシィのみではなくはてなのほうにも載せておきます)

さて、連休初日に中之島国際音楽祭のイベント「高村薫の『心に残るクラシック〜お話と音楽〜』に
行ってきました。私は高村さんの著作をずっと読んでいて・・
(しかし近作の晴子情歌でストップしている・・あの旧かな手紙が壁となって)
でもご本人を実際に見たことがなかったのです。やっと今回ご尊顔を拝謁することに。
周りに高村読んでる人が誰もいないので、Iさんをお誘いして(ありがとうございました!)行ってきました!


実際に拝見した先生は、予想に反しすごく小柄な方!そして声が高く、小さい!
気さくそうな方だ・・。
でもお顔は何度かインタビュー記事で拝見した通り。実物に感激しました!
高村さんが、自分と音楽との関わりを話していって、自分に影響を与え、
かつ強い感銘を受けた音楽を実際に生で演奏してもらうという進行。これは、大変分かりやすかったです。


意外に笑いもしっかりとる高村先生・・(笑)。しかし本人はうけても笑わない。
そこが高村さんらしい。なんというか、いいまわしの随所に「あー、らしいな・・」
という箇所が見受けられ、面白かったです。ふつー、「幼少のころ」とか「子供のころ」
とかっていうよね。「幼児のわたくし」ってなんか高村さんらしい言い方。この言い方が
なぜかはまってしまって(笑)気に入ってしまった。

紹介された曲は、シューマン「美しい五月」ブラームスインテルメッツォ作品117の2番」
バッハ「無伴奏チェロ組曲第3番」 シューマンブラームスのこの曲に関しては
半眼訥々でも触れてはりましたね。


実はシューマンブラームスのこの曲は初聞きだったのですが、
シューマンのこの曲がかなり気に入りました。「最後になっても主和音があらわれず、不完全に終止する」
と解説が。そのとおりの曲なんですが、こういうのがわりと好きです。CD買ってこよう。
ブラームスは、演者の長谷川さんのお話が興味深かったです。
やはり、民族が違うと曲を完全に自分のものにするのは難しいですよね。
民族性によって体得しきれない要素というのは、どの芸術分野にも必ず存在するものだと思います。
(この所感、ちょっと長谷川さんのお話とはずれましたが・・)
バッハに関しては、高村さんの若くして亡くなられた弟さんが、よく弾いていた曲を
セレクトされていました。感慨深く、お聞きになられたのではないでしょうか。
そしてこの演奏も大変よかったです。バッハのこの曲はカザルスのおかげで大変有名な
曲になりましたが、まだ全部通しで聞いていないのです。どの演奏者ので聞こうかと
迷ってるうちに(やっぱカザルスでしょうかね・・)まだ。でもやはり聞くべきですねこれは。


高村さんは、繰り返し、自分が音楽を聴いていたのは「夜」だったと。
聞くのはなにがなんでも夜!でないと!と力説してはりました(笑)それか「半日陰」で聞くと。
日陰よりもっと薄暗い感じのする「半日陰」ということばに、こだわりを感じました・・。
音楽は、人生の随所であたえられる「プレゼント」なんだとも仰られていました。
子供のころの子守唄は、お母様がBGMとしてかけていたベートーベン交響曲で、
これはあんまり楽しくなかったと(笑)。
高村さんは、あちこちで書いているとおり、音楽家になりたかった人だったので、
演奏者の方をなんとなく憧れの目でみてた感じが大変ほほえましかったです。。
演奏者の方々にお話を聞く時、かなり口あけて聞いてはりました・・「ほおー」「はあー」
という相づちの声がマイクにはいってました(笑)。


なんだかよいことをたくさんお話されていたのに、私の記憶力に問題があり(笑)
なんだか不完全な感想になってしまいましたが、
私は大変楽しかったのです。。講演会、もっとやってくれるといいのに、と思います。


☆終わった後は、Yさんも合流し中之島倶楽部でランチを。お店の雰囲気もよく、
おいしかったです。ランチ後は、梅田に流れてNU茶屋町タワレコに。
アナタキコウのインストアを見に行きました。
いつの間に松浦さんはあんな髪がぼうぼうに・・そしてほくちゃまは眉毛をかいていた(いま眉毛ないらしいんで・・)!
久しぶりにみたアナタキコウですが、やはり松浦さんは少々声の出が微妙に揺らぐ時がありますね。
ほくちゃまは安定するんだけどね、どんなときも。
レモンを連呼する歌が気に入りました!アルバムが楽しみです。
あいかわらずおかしなことを言ってましたが、ライブのMCよりは幾分か抑え気味だったかと(笑)。
ワンマンは行きます!


そのあとはコムサカフェに行ってお茶を。ここはほんと使ってるフルーツがおいしいです。
ながながと喋り倒して楽しかったです。
こんな感じの休日初日でした。お会いした皆さん、ありがとうございました。